On the Brink: Inside the Race to Stop the Collapse of the Global Financial System |
 |
Business Plus Henry M. Paulson
価格: 2,307 円 (12%OFF) 定価: 2,623 円 発売日: 2010-02-01 売上ランキング: 10293位 在庫情報: 在庫あり。 ハードカバー
(ASIN: 0446561932)
Amazon.co.jpで詳細を見る
|
- 商品を購入する
-
このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。
- マーケットプレイスはこちら
-
新品 ¥2,263 より
ユーズド商品 ¥2,952 より

この商品を買った人は他にもこんな商品も買っています
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 3件
為政者の悩みと葛藤の書
今次の金融危機を描いた著作は世間に満ち溢れているが政権内部でその対応策をリードしてきた著者による本書は日記・時系列による記述が若干冗長であるきらいはあるものの、議会の与党・野党、上院・下院、現政権・次期政権による制約、またさすが法治国家であり現行法の縛りとの調整、戦いの連続を垣間見ることができ、かつて政治学を学んだ(その当時の政治学といえば政治史かアメリカ政治学会の取り上げるトピックスの輸入であった。もう30年も前のことではあるが)者としては興味深く読めた。
またビジネスマンとしては規模は違うもののアメリカ本社の様々の部門の利害に翻弄されるプレッシャーの中で仕事をやっつける際の”気概”を学ぶことができたと思っている。どしても自慢話のように取れてしまう部分は多々あるが(特に早くから中国の要人と人脈を構築した点など)、我が国の政治家と対比すればそんな処も笑って読み進められるのではないだろうか。
(2010-06-19)
The Great American Robbery
Paulson親分の掛声の下、Wall Streetの欲張り子分達がアメリカ経済を人質にとり、人質が死ぬぞ死ぬぞと脅してはtaxpayersの金を次々と巻き上げていく様子がありありと描かれている。正にStiglitzのいうThe Great American Robberyである。この人達の中にあっては、ブッシュ大統領がきわめてまともに見えてくるところがすごい。気付いてみれば人質はとっくに死んでミイラになっていたのだが、Paulsonは自分の貢献がなければもっと事態は悪かったとAFTERWORDで言い切っている。当事者による2008年の金融危機の記録であり、本人はよくやった思って書いているようだが突っ込みどころ満載で、一読の価値あり。
(2010-05-12)
こういう本はどう読んだらいいのでしょうか。
本書はしばらく洋書部門売上げ一位だったのでレビューが出るのを待っていたのだが、とんと出ないので私が「最初のレビュアー」になってしまうことにした。しかしこの手の本はサブテクストが読めなければ面白くないのである。だから金融のプロの方とか、我が国の財務省の方とか、誰でもいいが蛇の道(?)を知る方々に是非レビューを書いて頂きたい。
時間軸も内容もほとんど『Too Big to Fail』と被っている(しかもあちらの方が格段に面白い)。金融危機解説も既に類書で出尽くしているので新たにilluminatingな部分もない。自分がいかに睡眠不足の日々を送り、流動的状況に機動的に対処し、議会との折衝に苦労しつつベンとティムと共に救国のタッグチームを組んで戦い抜き、その過程でブッシュ大統領がいかに立派に振る舞い、キャンペーン中のオバマ氏がいかに理知的だったか、という話である。
私などはトリビアとかキャラ突っ込み的な読み方しか出来ない。トリビア(か?)では、中国高官たちとの懇意を嬉しそうに何度も強調する様子が不気味だ。アメリカ人が読んだら気分が良くないだろう。危機渦中、金融業界の重鎮たちがNY連銀に一同に会する機会が何度もあるが、「業界のベスト&ブライテストが結集した様子は壮観」やら書いてしまう。事態を考えるとデリカシーがない。「で、そのベストでブライテストな頭脳やら能力やらが何の役に立ったんです?」と返されるのが分からないのか、元長官。
まあこの人はマッチョで天然の無神経なのだ。同僚に「悪気はないが、no social EQ」と評された人物である。悔恨だの反省だの女々しいことはしない。内省もない。外野は所詮外野で、塹壕で苦労したのはオレなんだ、と思っている。ウォール街の罪などと言っても、調子が良い時は稼ぎ頭だとチヤホヤしといて何をイマサラ、それに起こっちまったもんは仕方がない、というのが本音じゃないのか。最後に、文学好きで大学では英文学を専攻した、というのは本当でしょうか、元長官。
(2010-03-20)